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WORLD BEER JOURNAL

古代メソポタミアやエジプトには、ビール造りと飲用の記録が残っています。現在の澄んだラガーとは違う、古代の穀物の酒の世界をのぞいてみましょう。
THE BEER JOURNAL / ビールの読みもの
古代メソポタミアやエジプトには、ビール造りと飲用の記録が残っています。現在の澄んだラガーとは違う、古代の穀物の酒の世界をのぞいてみましょう。
ビールの起源には諸説があります。「誰か一人が、ある年に発明した」と言い切れるものではありません。古代の資料からは、穀物を発酵させた飲み物が、人々の生活に深く関わっていたことがうかがえます。
シュメールの粘土板には、ビールに関わる記録が残されています。現代のビールと原料・工程・見た目が同じだったと考えるより、その時代の食料や発酵の文化として見ると面白くなります。
古代エジプトでも麦を原料にしたビールが飲まれていました。お酒としてだけでなく、人々の暮らしや生産活動とも結びついていた飲み物です。
ホップの利用、酵母の理解、温度管理などは、長い歴史の中で発展しました。今日の一杯は、古代から同じ製法をそのまま続けたものではなく、幾度もの変化の積み重ねでもあります。
古代の穀物を発酵させた飲み物を考えるとき、透明で冷たい現代のビールをそのまま思い浮かべると違いを見失います。原料、醸造設備、酵母についての知識、保存や流通の条件は時代によって違います。長い歴史の中で、現在の多様なスタイルへ変化してきたと捉えると分かりやすくなります。
古い痕跡が見つかることと、その場所で初めて発明されたことは同じではありません。歴史の記事では、確かめられた記録と起源をめぐる説明を分けて読むことが大切です。特定の人物が偶然すべてを発明したという物語だけで理解しないようにしましょう。
特定の一人や一つの年に断定できません。古代の複数の地域に、醸造や飲用の記録が残されています。
考古学的な痕跡、文字に残された記録、後世に語られた逸話は、それぞれ性質が違います。どれも同じ強さの証拠として扱うのではなく、何が残され、何が推定されているかを分けると、古いビールの話をより面白く読めます。
今の銘柄を古代の飲み物と直接同じものとして考える必要はありません。穀物を使った発酵飲料が、人々の暮らしや技術とともに変わってきた。その長い流れの先に、現在グラスに注いでいるビールがあると考えると、一本の背景も広がります。


特定の一人や一つの年に断定できません。古代の複数の地域に、醸造や飲用の記録が残されています。