「辛口」の疑問
国内のビールでも、世界のビールでも、味を表す表現として「辛口」という言葉がよく使われています。
しかし実際に飲んでみると、唐辛子のような辛さがあるわけでもなく、「何が辛口なのか分からない」という人が意外と多いのではないでしょうか。
そんな人のために、ビールの辛口について説明していきます。
ビールの「辛口」とは
もともとお酒には五味(酸・甘・苦・辛・塩)があり、そこに香りも加わると、お酒の風味というのは、多様な表現をすることができます。
また、基本的にビールには『辛さを出す成分』というのは入っていないため、前述したように「辛口」と言っても唐辛子のように辛いわけではありません。
それでは辛口のビールとは一体??となります。
ここでは一般的にいわれている「辛口」について説明します。
アルコール分との兼ね合いもあるので、一言に「辛口」と表現しても、人によって感じ方が様々なため、「ここでは」としています。
ずばり!「辛口」の理由は醸造工程にあり!
ビールを醸造するためには、酵母・水・糖による「アルコール発酵」を行います。
この発酵に使用する「糖」が少なからず残ります。これによってビールが甘くなります。
なので、「辛口のビール」とは、この「残留する糖」を極力少なくした「甘くないビール」のことなのです。
「苦い = 辛口」というわけではないのです。
世界のビールは「辛口」?
世界のビール(例えばベルギービール)などでは、果実を混ぜたビールも存在します。
これらの世界のビールについては、果実の糖分が含まれているため、決して「辛口のビール」とは表現しません。
もちろん、日本のスーパードライのように、世界のビールの中には「辛口」ビールも存在します。
これを機に辛口のビールと甘めの輸入ビールを飲み比べても良いと思います!
辛口の輸入ビール紹介
Moretti La Rossa
ブリュードッグ パンクIPA
UnitedKingdom イギリスで売り上げが多い辛口の輸入ビール。
ホップの香りがよく、アルコール度数が少し高めの5.6%。
一度飲んでみて損はないビールです。