「ビールはキンキンに冷えていた方がおいしい!」と多くの日本人は思っているのではないでしょうか。実はそんなことはないんです。
ビールの適温
ビールにはそれぞれのスタイル(エールとかラガーなど)があり、そのスタイルに合わせておいしく飲める温度があります。主にエールは常温程度、ラガーは低めの温度がおいしく飲めます。
※エールとラガーについては「ビールの分類」の記事で説明しています。
多くの人が「ビールは冷えている方がおいしい」と考えるのは、日本で流通している9割のビールがラガービールだからという事実に基づいているといえます。
香りが持ち味のエールは冷やしすぎると香りがあまりせず、本来のおいしさを損なうことになります。香りは揮発性なので、温度が高い方が感じやすいのです。
また、ラガーであっても冷やしすぎには要注意です。
夏場などは凍る寸前のビールを飲みたくなる気持ちも分かりますが、そこまで冷やしてしまうと、ビール本来の泡もちが悪くなってしまいます。
ビールをよりおいしく飲むためには、温度にも気をつけましょう!
スタイルによる適温
ビールはスタイルによって適温があることは上述した通りですが、「じゃあ、どのビールを何度で飲めばおいしいのか」というところが気になるところだと思います。以下にビールのスタイルと適温についてまとめましたので、参考にしてみてください。
簡単にまとめると、「アルコール度数が高いビールの適温は少し高め」ということです。
適温にする方法
スタイルごとの適温は記載した通りですが、まさかビールに温度計を入れて温度を測るわけにはいかないですよね。そこで、ここではビールを適温にする方法を説明します。
ラガーは家庭用の冷蔵庫で3~4時間ほど冷やすことで、飲み頃の4~8℃になります。
エールは冷やしすぎないように、新聞紙などで包んで、冷蔵庫の野菜室などで保管するといいです。
ペールエールなどの適温が13℃以上のビールは、飲む前に冷蔵庫から出して少し放置してから飲みましょう。
エール活躍の場
お花見の季節や、夏のバーベキュー、花火大会などではビールはぬるくなりがちです。そんな時にはエールを持って行きましょう。最初のうちは冷えたラガーを飲み、余韻にひたりながらエールをいただく。想像しただけでより良い時間がすごせそうです。
ラガーはコンビニ等ですぐに購入できますがエールをどこで購入すればいいか分からない方は以下を参考にしてみてください。ビールと一緒に良い時間を過ごしましょう!